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第34回 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)
~いのち満ちる大地へ 平和の祈りを~

【開催日】2022年4月24日(日)
春の縄文野焼き祭り(令和4年度)

「第34回春の縄文野焼き祭り~いのち満ちる大地へ 平和の祈りを~」が開催されました。


 4月24日(日)春の縄文野焼き祭りは、空の所々に薄い雨雲がまだらに漂うなか始まりました。野炉で火を焚き続け3時間近く温め続け、断続的な雨粒の間隙を縫ってやっと作品を外に出しました。外のあぶりはなく、今回は変則的。火炎のサークルの中心に作品を配置して、あぶりを開始。周りの火の力と火床の蓄熱を頼りに、断続的な雨粒を何とかしのぎ、徐々に火力を強めていきます。


春の縄文野焼き祭り(令和4年度) 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)
春の縄文野焼き祭り(令和4年度) 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)
春の縄文野焼き祭り(令和4年度) 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)

 こんなに緊張し、野焼きの火と土器に集中し、強く森羅万象に祈った野焼き祭りは初めてです。作品を守る炎の力を味方に、本当に微妙な自然の采配の下、無事終了できたことに感謝!


 今回は陶芸教室生の縄文土器作品をメインに、子供たちの縄文土面など、全部で約100点以上を焼き上げました。前回まで2つの野炉で実施していたのを、今回はひとつの野炉にし 男女混合スタッフ約20人で力を合わせて頑張りました。経験者と初心者、男と女それぞれが連携して 難しい条件の下、とてもよく動いていたのが印象的でした。



春の縄文野焼き祭り(令和4年度) 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)
春の縄文野焼き祭り(令和4年度) 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)
春の縄文野焼き祭り(令和4年度)

 作品が炎の中で守られているという情況を確認し、猪風来を真ん中に野焼きスタッフが座って「カムイノミ」。野焼きが無事に終えられますようにと、大地や火や森羅万象に強く祈ります。母なる大地から生まれたすべての生命が豊かでありますように、 という祈りが込められた縄文の造形・文様が施された作品たち。縄文野焼きの炎の中で魂が込められ 新しい生命が宿って生まれ出てきます。命の循環-生死・再生はすべての生命たちにとって 祈りであり希望でもあります。


 現在「生命」の対極である戦争が世界中で吹き荒れています。大地も海も川も、山も草木も、動物も鳥も虫もヒトも みな傷つき苦しんでいる。大地に満ちる生命の流れが途切れ、散り散りになって破壊されていくこの世界。文明の果ての悲しい現実に、 縄文スピリットからの平和への祈りと叫びを!


春の縄文野焼き祭り(令和4年度) 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)

 困難な条件下でも火床のぬくもりと古材の火力が順調に上がり、作品はいい感触で色が刻々と変化していきました。クライマックスの大きな炎に包まれた時、居あわせた皆がやり遂げた喜びでいっぱいでした。


春の縄文野焼き祭り(令和4年度) 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)
春の縄文野焼き祭り(令和4年度) 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)
春の縄文野焼き祭り(令和4年度) 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)
春の縄文野焼き祭り(令和4年度) 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)
春の縄文野焼き祭り(令和4年度) 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)

 開会式では来賓の小林県議、猪風来美術館後援会の奥津会長などの挨拶や祝電メッセージのご披露がありました。


春の縄文野焼き祭り(令和4年度) 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)

 作品焼成後は、野焼き祭りの無事終えられたことを大地や火、森羅万象に感謝して「縄文大地の精霊ダンス」を踊りました。


春の縄文野焼き祭り(令和4年度) 春の縄文野焼き祭り(令和4年度)

野焼きスタッフの皆さん、美味しい筍カレーを作ってくれた皆さん、準備万端を担って開催に尽力した法曽焼同好会、その他協力してくださった全ての皆様、本当にありがとうございました!


春の縄文野焼き祭り(令和4年度)


「第34回 春の縄文野焼き祭り」チラシ表面
【「第34回 春の縄文野焼き祭り」チラシ】 →PDF版を開く


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